水疱瘡とヘルペスは関係性について

唇やその周辺に水ぶくれができる口唇ヘルペスと性感染症の一つ・性器ヘルペス、そして小さな子の病気と思われている水疱瘡、そのどれもがヘルペスウイルスというウイルスが原因の病気です。
ヘルペスウイルスと言っても1つではなく世界には160種類ほども存在します。
そのうちの唇や角膜など主に上半身に感染するのが単純ヘルペス1型であり、性器など下半身に感染するのが単純ヘルペス2型なのです。
そして水疱瘡や水疱瘡の症状が激しかった後に出てくるお腹周りのまるで帯びのような水ぶくれ・帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスというわけです。

それぞれに感染経路や発症する場所は異なるのですが、同じく抗ウイルス薬で治療することができます。
単純ヘルペスの方は初感染時には熱や大きな水ぶくれで苦しめられるものの、それほど強い感染力ではありません。
そのため一度感染したからと言って抗体ができるわけではなくその後も何度も再発してしまいます。
一方の水疱瘡は抗体ができるので一生に一度だけの感染となるのです。
小さな子供の病気と考えられていますが、それはわざと感染者の元に連れて行って感染させているからというのもあるのです。
大人になって感染した場合、入院が必要なほど重篤な状態となりやすいためできるだけ早く感染しておく方が安心というわけです。

現代医学ではまだヘルペスウイルスを完全に退治できるような薬というのはできていません。
たとえ抗ウイルス薬を使用してもヘルペスウイルスは神経節にもぐりこみ、薬の効能が切れるのを待つのです。
ストレスや疲労で免疫力が弱るとまた性器や唇周辺での活動を活発化し、何度も再発します。
二回目以降はそれほどの症状ではないとはいえ厄介な病気です。
放置しておいても自然に治癒するようなことはないため、単純ウイルスの場合には一度発症した方は常備薬として抗ウイルス薬を持っておき、悪化する前に使用してそれ以上の危険を回避するしかないのです。

ヘルペスは産道感染することもある?

単純ヘルペスの場合、初回の感染時は症状がひどく現れます。
とはいえ、特に強い症状は感じなかったのにヘルペスに感染していると言われた場合、すでに赤ん坊の間に感染していたのかもしれません。
食べ物の口移しや頬ずり・キスによっても感染するのです。
更には産道感染により生まれてくるときに感染してしまう危険性もあります。

母体が感染しているからといって胎児に感染することはそれほどありません。
奇形児が生まれてくることもないのです。
危険なのは妊娠30週目を越えたあたりから母体が発症した場合です。
産道感染するとまだ未熟な胎児の場合、命に関わる危険性さえあるのです。

29週までであれば出産までに治療をしてしまいましょう。
30週から40週の間に発症した場合には、感染のリスクを回避するためにも自然分娩ではなく帝王切開という処置になるはずです。
特に、母体が初感染というのであれば症状が重いため母子共に危険な状態となるでしょう。
医師の指示の元、慎重に妊娠のときを迎える必要があります。

胎内感染は全体の5パーセントほどと少ないもののないわけではありません。
何らかの異変があれば早めに医師に相談した方がよいでしょう。
一方の産道感染は全体の85パーセント、とても多いのです。
そのため自然分娩はとても危険なのです。

生まれた後もキスしたり頬ずりしたりするだけでヘルペスウイルスは感染してしまいます。
もしかしてという場合には早めに治療を行い、治療が完了するまでは特に身体の弱い胎児の場合には接触にかなり気を使ってあげてください。
出産後1ヶ月くらいは病気に対する抵抗力が大変弱いので、重症化してしまうこともあります。
タオルや食器の共有も危険です。